ルービックキューブで人生変わった（体験談）

ルービックキューブで人生が変わった。

ルービックキューブを通じて多くの人に出会い、多くの友人が出来た。なんなら恋人も出来た。

初めて海外に行ったのもルービックキューブの世界大会だった。

多くの人にルービックキューブを披露し、多くの人から称賛を得た。

多くの人にルービックキューブを教えた。

ルービックキューブがきっかけでテレビやCMに出演した。新聞にも載った。

ルービックキューブが今の仕事につながった。

今の自分の人生からルービックキューブを除いたら何も残らないんじゃないかというくらい、自分の中で大きなウェイトを占めている。

 

＊＊＊

2005年、中学3年の夏。すさまじい速さでルービックキューブを揃えていく人をテレビで観た。

彼は、私と年がそう変わらない高校生。衝撃を受けた。

自分でもやってみたいと思い、家にあったルービックキューブを手に取った。

インターネットで調べて6面揃えられるようになった。

6面完成タイムは、始めたころは1分以上かかっていた。

頑張って手順を覚えて、練習した。4か月で30秒、1年で20秒を切った。

そして2年で15秒を切って、初めてルービックキューブの大会に出場した。

大阪大会2008。初出場ながら決勝進出を果たした。

そのときの優勝者は、決勝で当時の世界記録を更新して優勝した。

彼は、私と同学年だった。

また、衝撃を受けた。

 

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私は大学生になった。

ルービックキューブの楽しさをより多くの人に広めたい。

そうして自らの手で、大学でサークルを立ち上げた。

自分自身、もっと速くなりたい。そう思い、必死に練習した。

来る日も来る日も、ルービックキューブを何時間も練習した。

2009年、北陸の地方大会で準優勝した。

翌2010年、関東の大きな大会で準優勝した。

しかし、なかなか優勝には届かなかった。

嬉しさよりも悔しさの方が大きかった。

まだ何か、あと一歩、足りなかった。

 

＊＊＊

2011年にはタイ・バンコクで開催されたルービックキューブ世界大会に出場した。

初めての海外。もちろん初めてパスポートを取った。

世界トップレベルの試技を生で観た。

ルービッククロックという競技で3位入賞を果たした。4×4競技で5位になった。

しかし3×3では決勝にすら行けなかった。世界のレベルの高さを痛感した。

優勝して世界チャンピオンとなったのは、私よりも更に若く、まだ高校生だった。

また、衝撃を受けた。

 

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「努力した者が全て報われるとは限らない。しかし成功した者は皆すべからく努力している」

来る日も来る日も、ひたすら練習を続けた。

この頃、6面完成タイムは10秒を切るようになっていた。

日本国内の大会では優勝することも増えてきた。

 

そして…

2013年、ルービックキューブの日本大会に出場して、優勝した。

私は日本チャンピオンとなった。念願のタイトルだった。

派遣選手として、同年、アメリカ・ラスベガスの世界大会にも出場した。

やはり決勝進出は叶わなかったものの、多くの友人に再会し、また新しい友人も出来た。

 

＊＊＊

2015年、私は社会人になった。

今でも、ルービックキューブを続けている。

今年、2017年。フランス・パリの世界大会に出場し、3×3の公式自己ベストを更新した。

30代になっても、40代、50代、そして60代になっても、死ぬまでルービックキューブを続けていきたい。

 

そして今でも、ルービックキューブを多くの人に広める活動を続けている。

ルービックキューブは、私にいろいろなことを教えてくれた。

だからこそルービックキューブの楽しさを、より多くの人に伝えたい。

やはり死ぬまでこの気持ちは変わらないと思う。

 

ルービックキューブを発明したエルノー・ルービック教授。

そしてルービックキューブを始めるきっかけとなった当時高校生の彼に、本当に感謝している。

ルービックキューブに出会えてよかった。心からそう思っている。

今「あなたにとってルービックキューブとは？」と問われたら、「私の人生を変えたもの」と答えるだろう。

趣味であり、特技であり、コミュニケーションのツールであり、商売道具でもある。

 

「ルービックキューブで人生変わった」

— 終 —

 

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