ルービックキューブ 旅行

【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑩】世界大会4日目@メルボルン【大会編】

投稿日:2019年9月19日 更新日:

ども、さじーです。
こちらの記事は
ルービックキューブ世界大会2019@メルボルンへ参加します
【ルービックキューブ世界大会2019レポ①】日本からオーストラリア・シドニーへ【移動日】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ②】Warm Up Sydney 1日目【大会編】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ③】Warm Up Sydney 2日目【大会編】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ④】シドニー街中観光・タロンガ動物園【観光編】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑤】ブルーマウンテンズ国立公園【観光編】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑥】シドニーからメルボルンへ【移動日】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑦】世界大会1日目@メルボルン【大会編】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑧】世界大会2日目@メルボルン【大会編】
【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑨】世界大会3日目@メルボルン【大会編】

の続きです。まだの方はぜひそちらからご覧ください。

Contents

7/14(日): 世界大会4日目

8時15分ごろ起床、朝食。いよいよ世界大会4日目、最終日です。

私を残し、他の5人は明朝のフライトで日本へと帰国するため、この日が皆で食べるメルボルン最後の朝食となりました。


↑いつも通りトースト+Kiriと、シリアル+ミルク、


↑そしてこの日挑戦したのがこちら、Vegemite(ベジマイト)。オーストラリアではわりと有名な発酵食品らしく、主にトースト、他いろいろなものに付けたり塗ったりして食べるそうです(俗に「世界一まずいジャム」とも)。栄養価が高いらしく、私もトーストにほんの少しだけ塗って食べてみたんですが、、

ただ「まずい」という感想しか出てきませんでした。納豆と同じで、慣れたら食べられるようになるのかもしれません。
腐ったタイヤチューブのような風味がしました・・・


↑ベジマイトを自分のトーストにべったり塗り付けるヤッシー。「Kiriと一緒なら食べれるでしょ」などと言いながら普通にバクバク食べてました、つおい

このシリーズで何度もネタにされてきたヤッシーネタもこれで最後です。(ありがとう)

会場到着。


↑4日目のスケジュール。
午前中は各メイン種目の2回戦・準決勝までが行われ、午後からは怒涛の各種目ファイナル、そして最後にメイン種目3x3x3ファイナルが待っています。期待が高まりますね。

 

3x3x3 2回戦

この日私が出場するのは唯一残っている競技、3x3x3。

1回戦は難なく通過したものの、私にとってここ2回戦通過が鬼門です。80人が準決勝へ進出可能。
キューブは1回戦同様 YuXin HuangLong Mで出場。結果、

9.38 (8.43) 8.66 (12.50) 9.30  平均9.11

1~3試技目まで安定したそこそこのタイムを並べ、4試技目にsub9を出せばほぼ準決勝進出が決まりそうなところ、PLL裏A-permで焦ってキューブを落っことして(わかる人向け)12秒で撃沈。5試技目をなんとか際どいタイムで耐え、それなりの平均を残しました。あとは他の競技者次第、、

 

cubecomps(結果速報ページ)に2回戦出場選手全員の結果が反映されるのを今か今かと待ちます。緊張の瞬間、、

(ただ、厳しいとは予想していました)

そしてついに順位が確定。


↑こちらが2回戦の結果。私は82位/382人。
(Erik、Robertら古参勢が見事準決勝進出しています)

2回戦80位のボーダーラインは9.03、わずかに0.08秒届かず、、、やはり2回戦敗退となりました。
0.08秒というと、1回のソルブでは0.24秒に相当します。目安として1回のひっかかりで0.3秒くらいのロスがあり、例えばカウントしている1試技目や5試技目が9.0ちょうどくらいでもクリアできていたタイム。本当にあと少しのところで届かなかったことは残念ですが、これが今の実力と思ってまた2年後に向けて精進したいと思います。

ちなみに2年前のフランス大会では準決勝進出ラインが9.75だったことを考えると、やはり競技レベルが向上していることが目に見えてわかります。


↑3x3x3 1, 2回戦を通して一番速かったsingle8.43のソルブ


↑午前中、残りの時間は別グループの3×3スクランブルスタッフ。例によってこの3人でスクランブラを担当することが多かったです。
あとは2×2、3×3目隠し、ピラ各2回戦、そして3×3準決勝のジャッジ、スクランブルスタッフ。この日もスタッフづくしです。


↑同じTeam3スタッフのWatsonさんに依頼されてTシャツにサインをする大村君


↑中央にサインさせてもらいました。Japan! :)

そして私も便乗してサインペンをお借りして、Team3スタッフ皆から、背中にサインを書いてもらいました。


↑スタッフルームでの昼食中、同じことしている人を発見。(彼は別チームです)


↑最終日のスタッフルームでのランチ。ベーグルなどがありました。結果としては、寿司があった3日目が一番豪華でよかったです。


↑オープニングセレモニー(レポート⑧参照)で使われた国旗たちをスタッフ控室で発見


↑午後から、いよいよ各メイン競技決勝が始まります。観覧席に詰めかける多くのギャラリーと一緒にセルフィー。(州鎌選手、恒例の変顔)


↑まずはメガミンクス決勝。世界トップ選手の一人、Juan Pablo Huanqui(ペルー)が5試技目でベストの28秒を出して会場を沸かせます。2017年フランス大会に続いて優勝し、世界大会連覇を達成しました。
ちなみに彼は今年8月の大会で平均31.70でYu Da-Hyun(韓国)に取られていた世界記録も奪還(その後さらに平均30.39に更新)、名実ともに世界のトップとなりました。

***

そしてその後行われたスキューブ決勝。日本からは2015~2018まで日本大会4連覇している岡田選手が出場。

予選は調子が乗らず11位で通過し決勝に進んでいた岡田選手。
しかし見ていても誰が優勝するかわからないような混戦の中、後列で好タイムを連発しているように思います(前列の選手とジャッジの陰に隠れていて、ちょっと見づらかった)

前列の選手がこぞって調子を落としている様子に見え、「これは入賞いったんじゃ、、いや、もしかして優勝もあるかも??」と周囲の日本人観客ざわつき。なんと・・・・・・・


↑結果反映され、見事優勝
日本人としては2011年以来となる世界チャンピオンが誕生しました!!

昨今の、競技人口増加と競技レベルの向上に伴って、入賞することはもちろん決勝に進出することすら非常に難しくなっている現在のスピードキューブ世界大会。今この時代において優勝できるということは本当にすごいことで、これは今大会で最も興奮した瞬間であり、自分のことのように嬉しかったですね。これにはこみ上げるものがありました。日本人チームの中にはこの快挙に思わず感涙する人も。

彼は高岡誠選手に続いて今大会2人目の日本人入賞者となり、日本人チームから多くの称賛がおくられました。本当におめでとうございます!

(興奮していてこのあたりの写真がありません、すみません・・m(_ _)m)

***

つづいての3x3x3片手決勝では2011年世界チャンピオンにも輝いている伏見選手が出場し、平均12.59で10位フィニッシュ。
入賞ラインの11.32には届かなかったものの、素晴らしい記録です。

ピラミンクス決勝、5x5x5決勝、3x3x3目隠し決勝はいずれもジャッジを担当させていただきました。
これが今大会最後のスタッフとしての仕事となり、無事任務を果たすことができました(俺、お疲れ)

5x5x5決勝、そしてその後行われた4x4x4決勝では洲鎌選手が出場。
5×5平均53.51で11位、4×4平均28.18で10位フィニッシュ。入賞者のすさまじいタイムには届きませんでしたが、これらはいずれも日本記録に迫る素晴らしい記録でした。

決勝の日本人出場選手の皆さま、お疲れさまでした。素晴らしい結果に拍手です。

2x2x2の日本人決勝進出者はなし(最高位は竹村選手の2回戦24位)。

3x3x3決勝

いよいよ、4日間にわたる世界大会のラストを締めくくる3x3x3決勝です。
こちらも日本人決勝進出者はなし(最高位は伏見選手の1回戦18位、準決勝31位)。


↑3x3x3決勝は、2選手が1試技ずつ交互に行う “Head to Head方式”(レポート③参照)で行われます。


↑決勝16人のうち、準決勝の順位が下位だった16位・15位の選手から順に2人ずつ出てきます。
左、Phillip Lewicki(アメリカ)(レポート⑨参照)と、右、Juliette Sebastian(フランス)。Juliette Sebastianは女性での世界大会ファイナリストということで今大会大きな注目を浴びておりました(2003年のJessica Fridrich以来2人目ということでした。素晴らしい)

どの選手も、7秒は当たり前に出す世界。
しかし今大会、6秒台を出さないと入賞できないという現実。

中には平均8秒を超えてしまい、うなだれる選手たちも。厳しい世界です。

残り2人になったところで、Phillip Weyer(ドイツ)が平均6.74で暫定トップ。入賞を確定させました。
地元オーストラリアのFeliksはこの時点で4位と入賞圏外。。
やはり重圧がかかったのでしょうか、他競技決勝でも失敗し入賞は5×5の1種目のみでした。スタッフもしていたので疲れもあったのかもしれません。


↑こちらが最後の2人。
左、準決勝2位通過、Seung Hyuk Nahm(韓国)。2017年世界大会準優勝。
そして右、準決勝1位通過、Max Park(アメリカ)。2017年世界大会優勝、現世界チャンピオン。さらに1回戦、2回戦とも1位通過してきて状態は盤石かに思われました。

しかしMax君、1試技目から7秒後半とやや遅めのタイム。
普段は大舞台にも動じない彼ですが、今回は遠目でもかなり緊張しているように見えました。

対するNahm君はそれほど緊張していないように見えたものの本調子とは言えず。

両者とも平均6秒台を出すものの、それでも入賞ラインには届かず、、


↑暫定トップだったPhillipがそのまま優勝。新チャンピオンとなりました。
2位にフィリピンのRouxer、Sean選手、3位にはドイツのSebastian Weyer。
Weyerというファミリーネームが示す通り彼らは兄弟(しかも双子)なのですが、揃って世界大会表彰台に立つというまた新たな歴史を作りました。

Weyer兄弟はNations Cupに引き続きまた大活躍です。お見事。
本番に強いんでしょうね。メンタルちょっと分けてください

そしてご覧の通り1~6位までが0.11秒差にひしめき合うという大混戦となりました。
決勝で6秒台が6人というのはもちろん世界大会史上最もハイレベル。

それにしても、現世界記録保持者かつ過去2大会で世界チャンピオンの経験があるFeliks、そして3ラウンド連続1位通過で前回世界チャンピオンのMax、この2人とも入賞を逃すということは誰が想像したでしょうか。これがいわゆる勝負の神様のいたずらというやつですかね。

見ている側も、誰が勝つか最後までわからないような展開にワクワクして最後まで観戦を楽しむことができました。

表彰式


↑表彰式へ。全18種目、3位までのトロフィーがずらりと並びます。壮観。


↑スクエア1、準優勝に輝いた高岡誠選手(左)。


↑そしてスキューブ、見事優勝し世界チャンピオンに輝いた岡田選手(中央)。


↑ラストの3x3x3表彰、フィリピン勢おそらく初の3×3入賞者が出て大変な盛り上がりを見せるフィリピンチーム。


↑中央Phillip、左Sean、右Sebastian。おめでとうございます。
日本人としては2007年以来出ていない世界大会3×3入賞者。2021年世界大会ではここに日本人が立てるよう、日本キューブ界を頑張って盛り上げていきましょう。


↑入賞者全員で集合写真


↑同じスタッフチームだったタイのTanai君と。背後には意図せず、同じくタイのAsia君が・・・^^;


↑すべてが終わり、撤収していく人達


↑そんな中、入賞者2人を発見したので再度ツーショットを撮らせてもらいました。本当におめでとうございます!


↑会場から出たところで横断幕を見つけたので、最後にソロで1枚いただきました。

これにて、4日間続いたルービックキューブ世界大会2019inメルボルン、無事閉幕。

私自身、出場した5種目いずれも決勝進出はならなかったものの、自分の今の力を尽くせたことはよかったと思います。
世界最高峰の戦いを観戦できた余韻にも浸りつつ、会場を後にします。

スタッフ打ち上げ


↑4日間お世話になったメルボルンコンベンションセンターに別れを告げ、、


↑近くのバーのようなところへやってきました。ここで世界大会スタッフの打ち上げをするとのことで人が集まってくるまでしばらく待機することに。


↑バーカウンターでオーダーする仕組み


↑ビール、和牛バーガーセット 計27.5ドル


↑打ち上げではその場に居合わせた初めての人と色んなことを話しながら(もちろん英語)、誰かが持ってきていたGANのスマートキューブを一足先に遊ばせてもらったりしてました。


↑動画はこちら(いいタイムが出るまでやらせて~とかお願いして何回かやってたら8秒がでました)


↑Nations Cup、ドイツチームとして2連覇を果たしたメンバーの一人、Cornelius君も来てました。さらっと7秒出してた気がします。


↑気づいたらスタッフ以外の人もたくさん集まってきてそこら中キューバーだらけに


↑いえーーい
写真左にいるのが3×3公式7.20でロシア記録をもっているDmitry Dobrjakov君。彼とはこの打ち上げの間たくさん会話することができました。感謝。


↑ひとしきりしゃべった後、解散。
メルボルン世界大会4日間を振り返りつつ、高木君と歩いて宿へ帰りました。


↑帰ったらまた日本人チームがめっちゃいました。こちらでも”祝勝会”と題して、打ち上げをやっていたようです。


↑宿に戻って自分のスタッフTシャツを脱いで、初めて背中のサインを確認しました。メルボルン、本当に来て良かったと思えた4日間でした。

まだ、続くんですけどね。

***

世界大会が幕を閉じ、日本人キューバ―もおおかた帰国。
そんな中、さじーはメルボルン観光へ繰り出しました。

【ルービックキューブ世界大会2019レポ⑪】メルボルン街中ぶらり旅【観光編】へ続きます。

 

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