ども、さじーです。
3x3x3はtriboxレビューにて実施されているものの、4x4x4のきちんとしたレビュー企画はこれまでありませんでした。(たぶん)
(最近だと洲鎌選手や赤松選手らによる、個別のレビューというのはありました)
そこでこの度、スピードキューブ用(競技用)4x4x4キューブのレビュー記事を書いていくことに致しました。
「3×3はそれなりのスピードになった。4×4を始めたい。」
「でも4×4はどれが良いのかよくわからない!」
「4×4のオススメキューブを教えてほしい!」
という方にとって参考になる記事となれば幸いです。
ぜひ、4x4x4の購入の際に参考にしてください。
Contents
はじめに – 今回のレビュー対象4x4x4キューブ –
今回レビューするのは以下の4種類の4x4x4キューブです。
左から順に、
QiYi WuQue mini M
QiYi Valk4M Standard
QiYi Valk4M Strong
MoYu AoSu GTS2M
これまで長らく私がメインとして使ってきた「WuQue mini M」に加えて、最近発売された「Valk4M(Standard, Strong)」2種、そしてMoYuのフラッグシップ4×4「AoSu GTS2M」、これら4種類となります。
まずこれらのキューブの基本情報(サイズ・重量・発売日)からまとめます。
ステッカーレス | 黒素体 | 発売日 | |||
サイズ | 重量 | サイズ | 重量 | ||
WuQue mini M | 60.1mm | 132g | 60.4mm | 136g | 2018年8月 |
Valk4M Standard | 60.0mm | 139g | 60.2mm | 142g | 2019年6月 |
Valk4M Strong | 60.0mm | 139g | 60.2mm | 142g | 2019年5月 |
AoSu GTS2M | 61.2mm | 132g | 61.4mm | 135g | 2018年9月 |
4種類のキューブそれぞれ「ステッカーレス」「黒素体(+ステッカー)」のサイズと重量、発売日をまとめました。
まず、サイズについて。
QiYiメーカーのWuQue、Valk4Mは60mmクラス(ステッカー有無によって多少誤差あり)となっています。
MoYu AoSu GTS2Mのみ61.2mmとほんのわずかに大きいです(1.2㎜の違いですが、実際回してみるとかなり違う感じがします)。
私のように手が小さい人は60mmクラスのキューブが比較的回しやすいと感じることでしょう。
逆に手が大き目の人は、AoSu GTS2Mの方が回しやすい、と感じるかもしれません。(しかし、かつて手の大き目のキュービストの一人は「サイズが小さいキューブの方が回転半径が小さいので速く回せるはず」と発言していました)
この感じ方は人それぞれだと思うので実際に回して確かめてみることをオススメします。
サイズの大きさは、個人的にいつもキューブを購入する際かなり気にしているポイントです。やはりもともと手が小さいのもありますが。
こと多分割キューブに関してはこれまで常にサイズが小さい方が回しやすかった、というのもあり4×4は60㎜クラスよりさらに小さいサイズで流行ってきたものはこれまで基本的になかったので、それを基準に考えていくと良いと思います。
(へたすると、60㎜クラスよりも大きいサイズの4×4、というたったそれだけのことで私は敬遠してしまいます)
次に、重量について。
面白いことにサイズの大きなAoSuと、WuQue mini Mが同じ重さ(132g)となっています。
Valk4Mは両者とも139g。
この7gの差ですが、そこまで大きなものと感じることはないでしょう。
これまでの経験上、重量が軽い方は回転の軽さが向上し、重い方が安定感がより向上する気がしています。なんとなく。
(回転の軽さ:重量が軽いキューブ>重量が重いキューブ)
(安定感: 重量が軽いキューブ<重量が重いキューブ)
発売日について。
発売日が新しい方が、よりメーカーの最新の技術を搭載していることが多いです。
ただし、そのことが「回しやすい」「扱いやすい」に直結するというわけではありませんのでご注意を。
中には、発売日がやや古くともいまだに回しやすいキューブ、現役メインキューブとして使用されている例があります。(3x3x3でも同様のことが言えます)
全体レビュー
先に4種類のキューブの比較レビュー表を掲載しました。
私自身、いつもキューブレビューをする際はまずキューブの調整から始めます。
大体においてネジが締まりすぎていることが多いので緩めて、潤滑剤を塗布し、自分好みに回しやすいキューブにする、という作業ですね。
そしてそのキューブ一つあたり最低でも50回、できれば100~200回ほどは回してみてレビューを作成しています。
今回も例によってそれぞれのキューブでタイム計測してみたので、それらの結果をまず紹介します。
single | ao5 | ao12 | ao50 | |
WuQue mini M | 26.09 | 30.2 | 31.29 | 32.83 |
Valk4M Standard | 27.19 | 30.53 | 32.11 | 33.62 |
Valk4M Strong | 26.23 | 30.52 | 31.5 | 33.56 |
AoSu GTS2M | 26.9 | 29.96 | 31.33 | 33.77 |
それぞれのキューブで50回ソルブした時の、single(単発)、average of 5, 12, 50のそれぞれのタイムとなっています。
やはり、メインキューブのWuQue mini Mが頭一つ抜けていますね。
Valk 4M standard、Valk 4M strong、AoSu GTS2Mはどれも同じくらい、といったところ。
しかしこれまで長きに渡って累計数千回ソルブしてきた(しかもバネmod(※後述)など調整にも余念がない)WuQue mini Mと、開封して50~100回しか回していないキューブを比べるというのがそもそも多少ナンセンスなことではあります、、←
もし、WuQue mini Mを新品開封して他のキューブと同様にソルブしたら、1秒くらい遅いタイムだったでしょう。
上記タイムはあくまで参考程度にしてください。
安定感 | 柔軟性 | 耐久性 | アシスト | 感触 | 回転の軽さ | 総合評価 | |
1〜10 | 1〜10 | 1〜10 | 0〜5 | -5〜5 | -5〜5 | 0〜100 | |
WuQue mini M | 8 | 7 | 6 | 2 | 2 | 2 | 85 |
Valk4M Standard | 7 | 7 | 7 | 2 | 3 | 1 | 75 |
Valk4M Strong | 9 | 7 | 7 | 3 | 3 | -2 | 77 |
AoSu GTS2M | 8 | 6 | 9 | 2 | 0 | -1 | 80 |
続いて、各パラメータごとの評価および総合評価です。
安定感、柔軟性、耐久性、アシスト、感触、回転の軽さ、総合評価、の7項目について点数をつけました。
総合評価は、やはりメインキューブのWuQue mini Mに最高点を付けました。
しかしこれは現段階での点数であり、どのキューブもそれなりに回し込みと調整を繰り返していけば、この点数に匹敵するまでのポテンシャルは秘めているように感じます。
(開封初期で70点以上つけられるキューブは、少なくとも悪くない、というところです)
80点をつけたAoSu GTS2Mは、初期状態から十分の回しやすさがあり、特にバネ等の調整が不要、と感じたため高評価となりました。
※最初の5項目、そして総合評価は、triboxレビューに準じています。詳細情報は下記の通りです。
安定感 (1〜10)
ぐにゃぐにゃしていてホールドが難しく、回したい面以外の面が不意に回るようなものを「安定感が低い」としています。
大会での試技中や、自宅で記録を更新しそうなときなど、手が震えるような場面で特に重要になる性能です。
柔軟性 (1〜10)
写真では、青面がずれた状態で赤面を強引に回しています。このような動きを「コーナーカット」と呼んでいます。この他に、競技用キューブにはリバースコーナーカットという機能があります。これらを総合して「柔軟性」と呼んでいます。
耐久性 (1〜10)
耐POP性能と耐ピボット性能を総合して「耐久性」と呼んでいます。POPとはパーツが脱落すること、ピボットとはコーナーパーツが120度単位で回転してしまうことを言います。
Tパーツを搭載している競技用キューブが頻繁にPOPする場合、ビスが緩すぎるか、回し方が雑すぎる可能性を疑う必要がありますが、極限の状態ではしばしば起こってしまうでしょう。
磁力によるアシストの強さ (0〜5)
磁石非搭載のものを0、極端にアシストが強いものを5と評価します。
2018年7月の評価では以下のように分類されます。
2.0以下: 弱めのアシスト
2.5前後: しっかりとしたアシスト
4.0前後: 強烈なアシスト
回転の感触 (-5〜5)
パーツ同士の接地面積や材質などによって、回した時の感触は大きく変わります。
これまでは「さらさらする」、「ぬるぬる動く」といったふうに表現されてきました。
triboxレビューでは、極度に潤ったものを-5、標準的なものを0、極度に乾いたものを5としています。
パーツが削れることで徐々に変化する他、潤滑剤を射すと大きく変化します。
総合評価 (0〜100)
5つのパラメータとは別に設けた、文字通り総合的な評価を表す数値です。
この評価には基準がありません。どれくらい好きか、使いたいと思うかどうか、といった度合いが現れているようです。
※triboxレビューよりそのまま引用
さらに今回、以前導入されていた「回転の軽さ」も評価パラメータとして付け加えました(勝手に)。
当レビューにおける「回転の軽さ」とは、極めて回転が重いものを -5、標準的なものを0、極めて回転が軽いものを 5 と評価しています。
各キューブごとの個別レビュー
QiYi WuQue mini M
安定感 | 柔軟性 | 耐久性 | アシスト | 感触 | 回転の軽さ | 総合評価 | |
1〜10 | 1〜10 | 1〜10 | 0〜5 | -5〜5 | -5〜5 | 0〜100 | |
WuQue mini M | 8 | 7 | 6 | 2 | 2 | 2 | 85 |
Valk4M Standard | 7 | 7 | 7 | 2 | 3 | 1 | 75 |
Valk4M Strong | 9 | 7 | 7 | 3 | 3 | -2 | 77 |
AoSu GTS2M | 8 | 6 | 9 | 2 | 0 | -1 | 80 |
WuQue mini Mは安定感、柔軟性、そして回転の軽さを兼ね備えたバランスの良いキューブ。(WuQueは「うーちゅえ」と読むらしい)
初期状態では多少の引っ掛かりがあるものの、回し込んでいくと自分好みの素晴らしいキューブに仕上がっていきます。
シャコシャコといった軽快な回し心地。回していてストレスを感じない、気持ちよく回せる。そんな表現がぴったりです。
発売された2018年8月、手元に届いてほどなくして私の4×4メインキューブになりました。(それまでのメインはAoSu GTS Mだった)
それ以降、ずっとこれに代わることなくメインキューブとして君臨し続けています。
過去の記録を遡ると、2018年8月5日に届いて、その4日後、tribox Contestにて平均30.598を記録しています。↓
今季のtribox Contest使用者ランキング、入賞者のみ1位、全体でも堂々の1位です。
4×4のスピード用キューブを持っていない、これから始めたい、手が小さめ、という方にはまずこのキューブをオススメします。
ちなみにこのWuQue mini M、届いてすぐに「バネmod」を施しました。
バネmodとは、バネを初期状態から押し縮めることで面への圧力を弱め、回転をより軽くするmod(modify=調整)方法。
ただし、この方法はコーナーカット(柔軟性)がやや犠牲になります。また、失敗したときのリスクがあるで、やや上級者向けの手法です。
(バネを縮め過ぎたら、引き延ばすことも可能ではあるので、それでなんとか再修復できる場合もあります、、)
バネmodは、潤滑剤を入れてもどうしても回転が重いと感じるときに有効な場合があります。
もしバネmodする場合は自己責任で。ポイントとしてはバネをほんのちょっとずつ押し縮めることです。
一気に縮め過ぎるとバネの張りがほぼなくなることで急激に回転が軽くなり、逆に使い物にならなくなってしまう恐れがあります。
参考にしてください。
ちなみに、潤滑剤はMaru LubeとMaru LoobiiVを同時にブレンドして使っています。
このWuQue mini Mについては回転がもともと軽いこともあって、使う頻度は少なめです。
(今はやり?のDNM-37は個人的にはあまり合わず、他のキューブに対してもこれら2つを混ぜて使うことが多いですね)
商品の購入はこちらからどうぞ。↓
QiYi WuQue mini M 3,600円
QiYi WuQue mini M Stickerless 3,800円
ちなみに通常(黒素体)とステッカーレスなら、迷わずステッカーレスを勧めます。
理由は複数あり、ステッカーの剥がれを気にしなくてよい、パーツの色部分の面積がほんのわずか広い分視認性が高い、サイズがわずかに小さくステッカーがない分ホールドしやすい、などが挙げられます。
QiYi Valk4M Standard
Valk 4M standard、2019年6月発売のまさしく最新のモデルです。こちらは開封写真からお送りします。
↑今回新しく届いたQiYiのフラッグシップ、Valk 4M standard
↑内容物。キューブ本体、プラスチックケース、替え用バネ、ロゴ入りクロス、QiYiカード10枚
↑キューブ名の由来ともなっているMats Valk選手(オランダ)のカードも入っています
↑カード裏面には手順も書いてあって実用性あり
それではレビューに参りましょう。
安定感 | 柔軟性 | 耐久性 | アシスト | 感触 | 回転の軽さ | 総合評価 | |
1〜10 | 1〜10 | 1〜10 | 0〜5 | -5〜5 | -5〜5 | 0〜100 | |
WuQue mini M | 8 | 7 | 6 | 2 | 2 | 2 | 85 |
Valk4M Standard | 7 | 7 | 7 | 2 | 3 | 1 | 75 |
Valk4M Strong | 9 | 7 | 7 | 3 | 3 | -2 | 77 |
AoSu GTS2M | 8 | 6 | 9 | 2 | 0 | -1 | 80 |
まず始めに、Valk 4M Strongとの違いについて。
搭載している磁力アシストの強さが違います。
その名の通り、Strongの方が強め。Standardは、他のフラッグシップやWuQue mini Mなどと同程度の強さとなっています。
アシストが弱めの分、確かにトップスピード(最高速)、平均的な回転の軽さ(tps)、といった面ではStandardの方が優勢です。
しかし、このキューブ「Valk4M」は、もしかすると後述するStrongの方が安定感があって良いかもしれません。
回転が軽くとも安定感がないと引っ掛かりが生じ、結局のところソルブタイムは遅くなるからです。
StandardとStrong両方とも買って比較するのが一番いいのですが、もしどちらか片方だけ買うことを前提とした場合は、私はStrongの方をオススメします。
これはStrongと共通ですが、独特のジャコジャコといった回し心地で、各パーツ同士の摩擦が大きな感じがします。クリック感が強めです。
初期状態ではネジが強めに締まっているので、少し緩めてDNM等の潤滑剤を塗布すると回しやすくなります。
バネは付属の少し短く、テンション(張り)の小さい(やわらかい)ものに変更しました。
総合評価は75点と低めなものの、これからに期待したいキューブです。
私はもう少しこのキューブを調整しながら使っていきたいと思っています。
↑おまけその①、パーツ比較(エッジ)。
WuQue mini M(左)とValk4M(右)です。
Valk4Mの方はパーツ同士のつなぎ目がなくさらにエッジの足部分に隙間を作っていたりと、かなり特徴的になりました。
つなぎ目がなくなったことでより引っ掛かりを少なく、スムーズにする効果を狙っているのかもしれません。
↑おまけその②、パーツ比較(コーナー)。
足の先端部分、形状が少し違いますね。あとこちらもパーツのつなぎ目がなくなっています。
商品の購入はこちらからどうぞ。↓
QiYi Valk 4 M (Standard) 4,700円
QiYi Valk 4 M Stickerless (Standard) 4,800円
(Valkは「ふぁるく」と読むと思ってたのだが、triboxだと「ヴォーク」になっている。ま、どちらでもいーか←)
QiYi Valk4M Strong
安定感 | 柔軟性 | 耐久性 | アシスト | 感触 | 回転の軽さ | 総合評価 | |
1〜10 | 1〜10 | 1〜10 | 0〜5 | -5〜5 | -5〜5 | 0〜100 | |
WuQue mini M | 8 | 7 | 6 | 2 | 2 | 2 | 85 |
Valk4M Standard | 7 | 7 | 7 | 2 | 3 | 1 | 75 |
Valk4M strong | 9 | 7 | 7 | 3 | 3 | -2 | 77 |
AoSu GTS2M | 8 | 6 | 9 | 2 | 0 | -1 | 80 |
続いてValk4M Strongです。
前項でも説明した通り、Strongの方がStandardや他フラッグシップモデルよりも磁力アシストがやや強めとなっています。
しかし、過去の磁力アシストが強すぎて使い物にならなかった残念だったキューブ、例えばGTS3Mのようなことはないです。
むしろ、このValk4Mというキューブに対してはこのStrongモデルの磁力アシストは最適に感じます。
安定感の高さはトップクラス、それでいて柔軟性も十分。回していて引っ掛かりが非常に少ない感じがします。
ただし、回転の軽さはその分犠牲になっていて、トップスピードはStandardよりも劣ります。が、これも調整次第(Standardよりややネジを緩めにするなど)である程度改善可能。
このキューブを大会や練習時に使ってベストタイムを出すことは十分可能でしょう。
前述したとおりですが、Standard、Strong、どちらか片方だけ使うなら私はStrongを使います。メインになりえます。
回転の感触はStandard同様ジャコジャコ、かなり乾いた感じがします。
商品の購入はこちらからどうぞ。↓
QiYi Valk 4 M (Strong) 4,700円
QiYi Valk 4 M Stickerless (Strong) 4,800円
MoYu AoSu GTS2M
↑こちらも開封写真から。金ピカに輝いた文字が印刷された箱で到着(かっちょいい)
↑こちらにもMoYuの偉い人と、MoYuスポンサーを受けているスピードキューバーが印刷されたカード。計2枚
↑おしゃれなスタンド、替え用マグネット、プラスドライバーも付属
それではレビューをどうぞ。
安定感 | 柔軟性 | 耐久性 | アシスト | 感触 | 回転の軽さ | 総合評価 | |
1〜10 | 1〜10 | 1〜10 | 0〜5 | -5〜5 | -5〜5 | 0〜100 | |
WuQue mini M | 8 | 7 | 6 | 2 | 2 | 2 | 85 |
Valk4M Standard | 7 | 7 | 7 | 2 | 3 | 1 | 75 |
Valk4M Strong | 9 | 7 | 7 | 3 | 3 | -2 | 77 |
AoSu GTS2M | 8 | 6 | 9 | 2 | 0 | -1 | 80 |
最後に、AoSu GTS2Mです。
今回のレビューにおいて唯一のMoYu製キューブ。
発売は2018年ですが、今なお今季のtribox Contest使用者ランキング、入賞者のみは僅差で2位、全体でも2位に君臨。
キューブは何となく丸みを帯びた形状。MoYu製の他のキューブと似たような感覚です。(3×3ならWeiLong WR M、5×5ならAoChuang GTSなど)
回し心地はこちらもジャコジャコとした感じですが、面と面の摩擦感が少なくなめらかです。
特筆すべきはその安定感と耐久性の高さ。そして項目にはありませんが、調整のしやすさです。
QiYi製の他3種のキューブでは発生していたピボットやPOPが、このキューブは私の「回しやすい」と感じる調整の範囲では、起こりませんでした。
またバネ等も特にいじる必要(バネmodする必要)がなさそうで、開封後、Valk4Mに比べるとより「回しやすい」と感じました。
つまり開封後から即メインになる可能性が高いです。その分初心者向けとも言えます。
ハマったときのタイムは十分メインキューブであるWuQue mini Mに匹敵していて、今後に大いに期待したいキューブ。
個人的にはサイズが61.2mm(黒素体は61.4mm)というのだけがネックです。
これが60.0mmになってくれたら本当に良かったのになあ・・・と思うばかり。
しかし逆に言えばそれだけが唯一の欠点であり、手に取る人によってはそれが欠点と感じない、むしろ扱いやすいと感じる人(特に手の大き目の人)もいるでしょう。
一度手に取ってみることをオススメしたいキューブです。
↑おまけその①、パーツ比較(エッジ)。AoSu GTS2M(左)、AoSu GTS M(右)
前作であるGTS Mはなめらかなデザインですが、GTS2Mには少しリッジ(淵)が追加されていて、これが耐久性を向上させているようです。
(しかし少し引っ掛かりの原因にもなっているような気もします)
↑おまけその②、パーツ比較(コーナー)。AoSu GTS2M(左)、AoSu GTS M(右)
やはりこちらもエッジ同様、少し淵がついています。
商品の購入はこちらからどうぞ。↓
MoYu AoSu GTS2 M 5,400円
MoYu AoSu GTS2 M Stickerless 5,600円
おわりに
2019年6月版、スピードキューブ用(競技用)4x4x4キューブについてのレビュー記事でした。
結局のところ、どのキューブがいちばん回しやすいか、というのは人それぞれです。
できれば購入する前に、大会やオフ会、キューブサークルなどの場で、キューブを借りて回してみて比較してみるのが良いでしょう。
それが難しい方は、ぜひ、この記事を参考に新しい4x4x4購入を検討してみてください。喜びます。
競技用キューブの購入は、立体パズル専門店、triboxストアからどうぞ。↓
それではまた。
ありがとうございました!
※表示価格はすべて税込金額です。(送料別)