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【レポート】カタン日本選手権 北陸予選大会+打ち上げ【その②】

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ども、さじーです。


↑2017年3月に行われた「北陸カタン王決定戦」のときの写真。

今回は、【レポート】カタン北陸予選前日月例会~お泊りカタン【その①】の続編、大会当日と、打ち上げのレポートとなっております。

Contents

カタン日本選手権 北陸予選

8時半過ぎ、宿泊代4,300円をお支払いし、「なごみ亭」を出発。
今朝も蛮族6名を連れて、会場のITビジネスプラザ武蔵へ向けていよいよ出発です。


会場着。すでに設営準備がほとんど完了していました。m(_ _)m
受付を済ませます。参加費1000円を払い、記念品のカタンの手提げバッグをもらいました。
早く着いた人たちに混ざって、カタンのコンポーネントに不足がないかどうかをチェック。


開会式。株式会社ジーピーの米川社長の挨拶により大会が始まります。
これは我らが北陸カタンクラブのどどさんを紹介しているシーンですね。
(どどさんいつも楽しいイベントの開催をありがとうございます、この場を借りて御礼申し上げますm(_ _)m)

1戦目

受付の時にくじ引き形式で引いてきた紙に従って9番テーブルに座ります。
資源タイルを並べ、数字チップを配置し、発展カードをシャッフル。
運営スタッフの号令に従ってゲームスタート!


結果。

1番手から順に
青:シンディさん5点、橙:さじー6点、赤:橋本さん5点、白:中村さん10点

中村さんが圧勝の一人勝ち。こちらの解説は過去最高に長くなります。ものすごいゲームでした。

序盤から中盤にかけてはほとんど差がなかったものの、やや白の中村さんがリードするような展開。
7が出た場合と、騎士カードを使って中村さんに盗賊を置きに行っても、すぐさま自分のターンで7を出して追い払われてしまいます。
(発展カードが引けず騎士カードがない状態でも、唯一盗賊を動かせる7を自分で出すという。これをやられると太刀打ちできません…。)
圧倒的に自身で7を出す回数が多く、騎士カードを引いてもほぼ役に立たない始末。
また、7を使って鉄が出なくても他プレイヤーから奪ったりすることで一番最初に都市化にも成功。
2土もちょこちょこ出てくれたおかげでうまい具合に3軒目・4軒目と増やしていき、気づけば盤面6点、伏せカード1枚と単独トップに。

ここで気になっていたのが中村さんが持っていた発展カード。序盤に引いてずっと伏せていました。
おそらく十中八九はポイントだと読んでいました…。
その読みは通常ならおそらく正しく、なぜなら私自身がカードカタンをしており、独占を1枚すでに持っていたからです。
2枚出ていないならまだしも、1枚はすでに自分が持っている。つまるところあの伏せカードはポイントの可能性がかなり高い…。と。
しかし…。こういうレアケースは重なるものです。読みの裏、1割確率を引き当てられました。
まさしくそれは最悪の独占なのでした。

勘がいい人ならお察しかと思いますが、鉄が出ない盤面で都市が3つも建っている時点で何か不自然だと思いますよね?

私のターンの次、赤の橋本さんで8、さらにその次中村さんが10を出しました。
そして恐怖の「独占 鉄」。もともとほかのプレイヤーが持っていた鉄も含めて10枚以上もっていかれました。
そして盤面6点だったところから、都市化を一気に2軒、さらに道を1本追加で引いて道王をとり、ジ・エンド。まさかの4点プレイでした。

私は盤面3点、騎士王、ポイントで6点フィニッシュ。

なかなか、盤面6点、伏せカード1枚の状態から勝つというケースは考えにくいことです。
確かきちんとカウンティングもしており、確かこの時点で中村さんは鉄を2枚は持っていなかった。
持っていたとしても0枚か1枚だったはず…。
つまり道王取っても、伏せのポイントも合わせて9点。
本人以外の誰も、この状況から9点くらいにはなっても、いきなり10点になって勝たれるとは思っていなかったのですから。

カタンをしていて常識の範囲内の確率、つまり「あの伏せカードがポイントだった」なら…。

上級者でもこういう「非常にうすい確率」は除外して戦っていかないといけない場面もあると思うのです。
どうしようもないことです。
こればっかりは太刀打ちできませんでした…。
出目も、伏せカードも、流れもすべて持ってかれました。

そもそもあの場面で勝たれる可能性は相当低く、8または10が連続し、なおかつ独占を伏せカードで持っているという条件です。
これを考慮すると5%未満の確率のはずだった…。

しかしあの時の中村さんは何か「もっていた」。雰囲気があった。
それを感じ取れなかったのは敗因でした。

強いて言うなら、青に1本だけ道を引いておいてもらうのが良かったかもしれません。

ちなみに、、、その「非常にうすい確率」を気づいていなかったわけではありません。
きちんとその直前の自分のターンに、気づけてはいました。
(昔の自分なら気づかずにただただやられてしまっていたことでしょうから、気づけただけ成長はしたのかもしれません…。)
あのとき道4本でリーチがかかった状態が2人いて、こういったケースで勝たれる可能性もゼロではないということ。
独占を持たれていて、独占鉄をされて道王も取って勝たれる可能性が、わずかに存在すること。
ゼロではない可能性を看過してしまった。問題ないと判断してターンを回してしまった。
これも結果的に見れば敗因です。

まさに悪夢が現実に起こっているかのようでした。

思えばこれがこの日の運の尽きだったのかもしれません。
相当厳しい戦いではありましたが、まだまだ未熟であることを痛感させられました。

同時に、カタンは確率だけでは量れないということを身をもって体験した1戦でした。

この1戦だけでずっと語っていられそうでキリがありませんので(汗)次戦にいきます。

2戦目

気を取り直して(一応取り直したつもり)9番テーブルに1戦目スタート順の2を足して、11番テーブルへ移動。

1番手から順に
橙:今井さん8点、白:りすくさん8点、赤:ソメヤさん10点、青:さじー7点。
うーむ…ここも中々に厳しいテーブルでした。私以外全員1戦目で勝利しているとのことでした。

これもまた珍しいマップ、盤面を見るとわかりますが、麦・鉄が豊富に出るマップです。
これだけ鉄や麦が出るとゲームのスピードが速いです。
私は8のかぶり目、白のりすくさんが6のかぶり目。
8も6も両方取っているソメヤさんがバランスをとり、ソメヤ流カードカタンで、騎士王+2ポイントで勝利

橙の今井さんはすでに決勝進出の権利も得ておりあまり強くは出てこず。盤面で都市4軒。
道は白に託せばいいという形でゲームバランスをとりました。

私の敗因はカードがあまり引けず、ソメヤさんに楽々騎士王を取らせてしまったこと。
ソメヤさんにカードカタンで対抗しなければならないマップでした。
さらに原因を追及すると、3軒目の順番を間違ったと思っています。
実際のゲームでは麦港含む8鉄のところに3軒目を立てて、そのあと5・2の羊港に行きました。
が、本来はその逆。
普通に戦っていれば麦が6・9・10で豊富に出て、5鉄と8羊もコンスタントに出るソメヤさんの方がカードでは有利になるのは間違いないのです。
それに対抗するには先に羊港を3軒目で取ってから、8・5・10をいち早く都市化し、カードを引きまくるべきでした。
8鉄を強化するのはそのあとでも良かったし優先順位はそこまで高くなかったはず。。
(橙に先に麦港を取られた可能性はありますが、それを加味しても羊港が優先でした)
羊港が建ってからカードを引き始めても、すでにカードを蓄えているソメヤさんには叶うはずもなく、時すでに遅し。

2戦目でも勝てず、しかも13点止まりという結果で入賞圏外になってしまったので、残りの2戦は気楽に楽しむことにしました。

昼休憩

めいてつエムザ併設のローソンへ昼食を買いに行った後、戻ってきてTOMさんと談話していると、
「昼休憩で1戦することになってるんですがやりますか?」とのこと。
(これぞまさしく「三度の飯よりカタンが好き」というやつ)

TOMさん、ソメヤさん、しゅん君、さじーで、時間40分くらいしかなかったので勝利点を8点にしての時短カタン。

盤面は撮影しませんでしたが、休憩時間内にぎりぎり終わり、TOMさんの勝利。

3戦目

ここからは勝利ポイント・占有ポイントの順位に応じて、テーブルが順番に割り振られていきます。
ここまで0勝13点だった私は16番テーブルへと移動。(最大17テーブルだったんでブービー卓)

1番手から順に
橙:太郎丸さん、青:ゆらさん、白:おぎやさん、赤:さじー。

皆さん順当に置いていって、こちらが4番手で回ってきた私の初期配置。
相当に厳しい…。今日は苦しい試合が多いなあ…汗

この状況、皆さんならどこに置きますか!?
(こちら、試合後の感想戦なり、Twitterにもシェアするなりで、いくつかの意見を頂きました。
意見をくださった方、ありがとうございますm(_ _)m)

その時の私の思考は、「麦が薄いから8・10麦のどちらかは取ろう。麦切りで勝てたことはないし自信がない」でした。

今思えばこれが間違いだったのです。
いや、間違いというのは語弊があり、実際は選択肢がもっと他にもあった。
視野をもっと広げるべきでした。

そもそももう入賞圏外なのだから、麦切るくらいのチャレンジはしてみても良かった。

最初のお三方はサクサク置いたのもあって、相当時間を使い、通常の持ちタイム2分以上は使わせてもらってそれでもいい答えが見つかりませんでした。

そして結局置いた初期配置2軒と、それに伴う結果のマップがこちら。

1番手から順に
橙:太郎丸さん8点、青:ゆらさん10点、白:おぎやさん8点、赤:さじー8点。
木港・土港のダブル専門港をうまく活用したゆらさんが勝利。

私は悩みに悩んで「8.10麦」と「2.4.6」を選びました。
今思い返してみても、この選択肢はさすがになかったと思います。。生産力が弱いし、2土じゃ発展性に欠ける。
8.10麦を取るのであればいっそのこと「3.6.11」で麦鉄セットにして、都市化をすぐに2軒出来る形にした方がまだマシ。

結果、盤面4点+騎士王+ポイント2枚で8点止まり。
この配置だと10点を取ることはかなり厳しいでしょう。

感想戦で、初期配置を改めて振り返ってみます。

元日本チャンプのおかゆ師匠、今井さんをはじめ多くの方から意見が出ました。m(_ _)m
麦切りで戦う場合の、有力な2つの意見はこちら。


↑例えばプラン1がこちら。
「6.3.12」のところを1軒目、「2.4.6」を2軒目として、初期配置ボーナスで得られた道セットですぐさま9麦を取りに行く
おかゆさんも今井さんもこの戦略は押していました。
私はこれが見えませんでした。(私がまだまだ未熟な部分であり、伸びしろはここにあると思っています)

今井さんの提案のように、羊を厚く、カードカタンより特化させたいなら2軒目は「3.6.4」に置いて、ついでに道を下に伸ばし鉄港も取る。
こちらの場合もなかなか強そうですね。

これなら初手で麦を切っても、3軒目で高確率で9麦を手に入れられるので、全然戦うことができそうです。


↑おかゆさん提案のプラン2がこちら。
「3.4.5」と「3.6.11」で鉄港と木港のダブル専門港という戦略。
どちらか片方が取れなくても、それなりに戦うことはできるだろうという寸法です。

ただこちらの方がプラン1よりも少し難易度は高いかもしれません。ハマったら強そう。

「課題の残らない試合はない」 これに尽きます。

4戦目

最終4戦目も、3戦目と同様にいったん成績表が回収され、テーブルが割り振られます。
ここまで0勝21点だった私は15番テーブルへと移動(ひとつだけランクアップ汗)


1番手から順に
青:おぎやさん10点、赤:さじー9点、白:法輪寺温泉さん7点、橙:中村さん8点。

これも勝てた試合だった気がします…
騎士王を青のおぎやさんに持っていかれてしまったのが痛かったです。

初期配置2軒で明らかに騎士王争いはしなければいけない配置だったのですが、カードが後手に回り、9点止まり。
私の戦略としては、3軒目で3:1を取り、4軒目で鉄港を取りそれから都市化させ、カードカタン。
だったのですが、それが完成するまでに時間がかかり、なおかつカードもあまり引けず。

おぎやさんは序盤から中盤、終盤にさらに勢いを増して毎ターンのようにカードを引く勢いでした。
そのカード引きを見ながら自分も追従していかなければならなかったのですが、それができませんでした。

またもう一つ、失敗したとすれば2軒目の配置。

私は「3.4.9が余っていればそこに置こう、鉄港もあるし強い」とずっと思っていたところ、なんと「8.4.3」まで余ってしまっていた状況でした。
私自身どちらでもそれなりに強いし戦える。どちらかというと鉄港も取れて出目もバラける「3.4.9」の方が強そう。
しかしそれをすると、青に「8.4.3」に加え「3:1港」まで与えてしまうことになる。これは強すぎる。
結果として自分を下げてでも、青の「3:1港」を阻止しなければならなかったように思います。

初期配置であるとしたらそれが一つミスでしたかね。つい、欲が出てしまいました。
こういう悩ましい盤面は余計に頭を使うのでしんどいです…
が、それを加味して勝てたときの喜びはひとしおですね。

こういったところまで考えなければいけないカタンの奥深さ。面白いです。

一生勉強ですね、これは。

表彰式

閉会式が始まり、1位から6位までが発表されます。

優勝:昭和男子さん(関西カタンクラブ主催)
準優勝:どどさん(我らが北陸カタンクラブ主催。さすがです…)
第3位:CASTさん(元日本チャンプ、世界大会経験者)
第4位:加藤さん
第5位:石川さん
第6位:ソメヤさん

この「カタン日本選手権北陸予選」では、上位3名が日本選手権への出場権を手に入れることができます。
しかしこのうちどどさん、CASTさん、加藤さんの3名はすでに過去の予選大会ですでにそれを手にしています。
そのため優勝の昭和男子さんに加え、繰り上げで第5位・第6位の石川さんとソメヤさんが出場権を獲得することになりました。

おめでとうございます。

今回、その他の参加者の順位までは発表されませんでした。
私は0勝30点。きっと、下位から数えたほうが早かったことでしょう…汗

打ち上げ

大会の後は、徒歩で移動。
打ち上げ会場の「かじ亭」へ。


始まりました、、、若者たちによる追いカタン
(これぞ「三度の飯よりカタン」以下略)

ジーピー米川社長も同席する中でルービックキューブを披露させて頂いたり。
関東・関西の蛮族たちと色々お話させてもらいました。

私も宴会の最後の方では追いカタンに参加させてもらいました。
1戦目は名前を知らない若い子に一人勝ちされ。
2戦目の最中で閉店時間になり、時間切れでした。

やはり打ち上げは楽しいものですね!
4500円なり。

おわりに

できれば3勝して日本選手権の切符を獲得する意気込みで臨んだ今回の大会。
しかし遭えなく…関東や関西の蛮族たちに蹴散らされる。

つまりまだそこには伸びしろがあり、上位入賞の常連たちとの差がまだ確実にあるということです。

こちらはおかゆさんのツイートから。

まずこういう発想が私たち平凡な弱者には持てないものです。
どうしても強いところにおいてしまうのが人間の性というもの。

色々な人の意見を柔軟に取り入れて、それを自らの戦略の”軸”に肉付けしていくことでまた一つずつ強くなっていけるのでしょう。

いったんカタンから遠ざかりますが、全国の強者達とまたお手合わせできる日を心待ちにしています。
それまでに少しずつ力をためて…精進します。

次回は、秋ごろに関西で行われると聞いているクラブ対抗戦かな?
またそのときにお会いしましょう!

 

長文お読みいただきありがとうございました!

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【レポート】カタン北陸予選前日月例会~お泊りカタン【その①】

ゴールデンウィークにカタンの大会に行ってきた話(なにわのカタン王決定戦)

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